【検証】iPhone 13 mini 23円は本当にお得?

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最近大手メディアのニュース記事でもよく見かけるようになったiPhone13 miniやiPhone12シリーズの投げ売り情報。

こちらの記事の「iPhone 13 miniが実質23円」を始め、どうやら一部の家電量販店やショップでは本当にiPhone 13 miniやiPhone12シリーズが一見タダ同然のような価格で投げ売りされているそうです。

iPhone13 miniといえば、ほんの数ヶ月前2021年の秋に発売されたばかりの最新、最前線のスマホです。そのiPhone 13 miniが実質23円とか言われると、予約開始直後にAppleストアから256GBを98,800(税込)一括で購入した身としては「遺憾の意」を表明したくなってきますが…いや待てよ、と。いくらなんでも安すぎるだろう、と。絶対に罠だろう、と。

そんなわけで、2022年2月現在におけるiPhone 13 mini (およびiPhone12シリーズ)の実質〇〇円は本当にお得なのか?検証していきます。

結論から言うと、場合による

いやいや、そんな半端な!と怒りの声が聴こえてきそうですね。でも実際にこの通りなんです。

もう少し具体的に言うと、

iPhone 13 mini等の実質23円のような投げ売り販売は、MNPを前提にした割引に対してはっきりとNOを言える人ならお得になる可能性あり。ただしその場合の実際の端末負担額は23円にはならない。

逆に言えば上記に当てはまらない、つまりショップ店員のあの手この手の勧誘、悪魔の囁き、泣き落としを全て問答無用で突っぱねられる人でなければ損をする可能性が高いということです。

それではその理由を詳しく解説していきます。

すべての割引を適用させると結果的に損をする

店頭でにぎやかなポップやポスターで謳われているお客様負担額23円のような状態を達成してしまうと損をする。一体どういうこと?って感じですね。

まずは割引の内訳を確認してみましょう。

実際は端末がiPhone12だったり13 miniだったり、端末負担額も1円だったり23円だったり細かな違いがありますが、本記事では以降まとめて「23円販売」と称します。

23円販売の端末価格と割引内訳

冒頭の大手メディアの記事でも紹介されている例=iPhone 13 mini 128GB お客様負担額23円で見ていきます。

  • (A)端末価格:98,208円
  • (B)MNP限定割引:22,000円
  • (C)店舗独自割引:27,345円
  • (D)24回目(残価):48,840円

確かにこれなら、いつでもカエドキプログラムで2年後に端末を返却して(D)の残価を帳消しにすることで、(A)ー((B)+(C)+(D))= 23円 となります。

一見、広告に嘘偽りは無い様に見えますが…問題は(B)のMNP限定割引です。

MNP限定割引という名の通り、この場合はMNPでドコモ回線を契約することが条件になっています。

これがこの23円販売の最大の罠です。次はこの通りに契約した場合の実際の毎月の支払額を見ていきます。

実際の毎月の支払い額

上記の23円販売における2年目までの毎月の支払い金額内訳は下記の通りです。

  • ギガライトプラン(使用量5GBまで)|5,665円/月
  • 端末代支払い|1円/月

合計で5,666円/月です

ギガライトプランは使用量を1GBに抑えることで最安で3,465円/月まで料金を下げることができますが、そこまでするなら後述の格安SIMで良いでしょうという話になります。なので、ここでは文化的な最低限のスマホライフをギリギリ送ることができるであろう5GBを想定しています。

問題はこれが本当に安いと言えるのか、いや安くないということです。

ていうか、ドコモの回線料たっか!笑

2015年からIIJmio使ってたので、正直ドコモというか大手キャリアの料金を改めて調べてみて衝撃でした笑

Appleストアでの購入+格安SIMの場合

ここで前述の23円販売のケースが安いのかを検証するために、端末をAppleストアで購入&格安SIMで運用した場合の2年目までの毎月の負担額を見てみましょう。

購入端末は23円販売のケースと同じiPhone 13 mini 128GBとします。

  • 端末代:Appleから一括購入で 86,800円 → 24ヶ月で割がけすると3,617円/月(※)
  • 回線月額:IIJmioの15GBプランで 1,848円/月

※Appleストアからの購入では、24回まで分割手数料無料のショッピングクレジットも利用できます。金利0でデメリットもないので初期費用を抑えたい場合はアリです。

合計で5,465円/月です

つまり、23円販売とApple直接購入+格安SIMの2年目までの月額の差は201円です。

「なんだ、ほとんど変わらないじゃないか」と思ったあなた、おめでとうございます!ネットの海でこの記事に出会えたことをGoogle先生に感謝しましょう!本当によかった!

2年後端末が自分の資産になっているかどうか

48,840円を払うか、返却するか

2年目までの毎月の負担額は201円と大差が無いように見えますが、23円販売では24ヶ月目に端末を返却する or 残価48,840円を払うという2択を迫られます。

それに対して、Apple直接購入+格安SIMのケースでは、端末の処遇はユーザーの自由です。端末は最初に一括で購入して自分の資産になっているのですから当然ですね。使い続けるのもメルカリで売って次の端末の購入資金に充てる(※)のも自由です。

一言で言えば2年目の時点で、前者のほうが48,840円損をしているということです。(厳密には更に201円x24)

※ちなみにSEではないiPhoneを発売当初に買った場合、2年後ならまだ4〜5万円程度で売れます。それくらいiPhone(というかApple製品)の中古相場は高いです。
だからこそ、いつでもカエドキプログラムみたいなのが成り立つのだとも言えますね。

2年以上使い続ける場合

2年を過ぎて端末を使い続ける場合、前者は48,840円を支払わなければいけません。前述の5,666円/月の金額に加えて、この48,840円の支払いが乗っかってきます。

それに対して、後者は端末は既に自分の所有物です。端末代を2年で割がけしても、2年後から先の毎月の負担は格安SIMの回線代のみです。上記の例だと1,848円でしたね。

2年目の時点で前者のほうが48,840円も損という状態ですが、そこから更に使用を続ける場合は、5,666 ー 1,848 =3,818円/月 の差が発生し続けます

2年で端末を買い換える場合

2年以上使い続けると負担が大きくなるなら、2年で買い換えればいいのでは?ということで、2年後に買い換える場合も両者を比べてみましょう。

前提として、2年後に今回と同じ金額の新型端末に買い換えるものとします。

23円販売のケースでは一旦今の端末を返却して残債の48,840円をチャラにします。そのうえでドコモのままMNP特典なしで再度いつでもカエドキプログラムを利用する or その他キャリアへMNPして今回と同じような特典を受けつつ同等の残価型販売を利用する、という選択が考えられます。

ここでは仮に2年後にMNPして今回と全く同様のキャンペーン(下記)を利用できたとしましょう。

  • (A)端末価格:98,208円
  • (B)MNP限定割引:22,000円
  • (C)店舗独自割引:27,345円
  • (D)24回目(残価):48,840円

面倒なので、回線料もこれまでのドコモのギガライトと同じと仮定します。どうせ談合3兄弟ですし大差はないでしょう。

すると、そこからの2年間の支払いはそれまでの2年間と同様に5,666円/月となります。

当然ですが、上記はあくまで仮定の話です。2年後に同様の端末割引キャンペーンがまだ利用できるかは未知数であることには注意が必要です。実際にかつての端末0円販売は一度総務省に潰されています。

一方でAppleから直接購入+格安SIM運用のケースの場合、まずは2年使用した端末をメルカリで売却します。このときの売却金額を仮に50,000円としましょう。すると、メルカリの手数料10%で5,000円、送料を1,000円として、手元には44,000円が残ります。

この44,000円を元手に、再度Appleストアで新品一括86,800円の端末を購入します。

すると新しい端末の実質負担額は42,800円になります。これをその先の2年間で使用するものとして24で割がけすると、1,750円/月。格安SIMの回線料1,848円と合わせて3,598円/月です。

さて、それではこの2年後〜4年後までの毎月負担額について、両者を比較してみましょう。

  • 23円販売のその後:5,666円/月
  • Appleストア直接購入+格安SIM:3,598円/月

毎月の差額は2,068円。2年で49,632円の差です。約5万円、結構な差です。

その上で、前者は2年経過時点で再び端末の返却 or 残価(48,840円)の精算という選択。後者は端末は自分のものと言う状態です。

つまり、2年間の月額の差の総額49,632円+端末残債の48,840円で合計98,472円もの差が生じています。

仮に同じ条件(新しい端末の価格、23円販売の特典&条件、端末の中古相場)が続くものとすると、以降2年おきに98,472円ずつ差が生じ続けます。実際には全く同じ条件が続くことはあり得ないので、この仮定で出した数字自体はそれほど重要ではありません。

大事なのは、ここで取り上げた前者と後者には大なり小なりこれくらいの差があるということを知っておくことです。

23円販売が結局お得にならない理由

ここまでに細かすぎるほど細かく解説してきましたが、結局の所23円販売がユーザーにとってお得にならない理由は下記に集約されます。

  • 大手キャリアへのMNPを前提とした割引
  • 大手キャリアの回線月額が高すぎる

やっぱりまだまだ大手キャリアの回線料は高いということですね。というか5GBで5,665円は流石にひどすぎでしょう。

逆に言えば、大手キャリアの回線を契約しなければ、お得になる余地があるということです。

23円販売で得をするケース

23円販売で得をするのは、前述の通り大手キャリアの回線を契約せずに端末だけ購入する場合です。

ここまで見てきたドコモショップの例だと、下記の(B)のMNPで22,000円引きを諦める代わりに、回線契約(ドコモへのMNP)を断固拒否するということです。

  • (A)端末価格:98,208円
  • (B)MNP限定割引:22,000円
  • (C)店舗独自割引:27,345円
  • (D)24回目(残価):48,840円

その場合でも店舗独自割引の27,345円は適用される(と店頭ポップに謳っている)ので、その割引だけもらっておこうという算段です。

これが可能なら(※)回線は自分の好きなもの(格安SIM)を使用しつつ、端末代の負担額を98,208 ー 28345=70,863円にすることができます。

これなら、同端末のAppleストアでの購入金額=86,800円と比べても15,937円安くなります。

※実際に店頭に行って試したわけではないので確証はありませんが、おそらく店員はめちゃくちゃ嫌な顔をするでしょう笑 店員によっては一筋縄では行かない可能性もあります。

店員に押し負けない、絶対に自分の要求を通す自身があるという場合は、試す価値アリかもしれません。

まとめ

iPhone 13 mini等の23円販売は一見ものすごくお得に見えますが、大手キャリアの回線にMNPした時点で100%負けです。養分です。絶対にやめましょう。

23円販売のような店頭キャンペーンで得をする可能性があるのは店員の圧に負けない鋼の意志を持つ人だけです!少しでも押し負けそうと思ったらやめておきましょう。待ち時間も含めて店頭で浪費する数時間がもったいないだけです。

iPhoneはスマホの中でも特に価格が高く、かつ中古相場も高いため、かつての0円販売や今の23円販売といった販売方法が成り立ってしまいます。

ですが、しっかりと割引の内訳、毎月の実質コスト、2年後の資産価値(残債数万円なのか、4〜5万円で売れる資産か)等を見極めて判断しましょう。

あとがき

端末を最初に一括購入していれば、メルカリで売って買い換え資金の足しにするのも、もう1~2年使い続けてから売るのも本人の自由意志です。iPhoneなら発売から2年後のメルカリ相場はだいたい4~5万円くらいは見込めるので、2年後に端末を買い換える場合は実質4万円前後安く購入できることになります。

このように端末の処遇を自分で自由に決められるかどうかという点は、スマホを買い替え続けていく上でかなり重要です。

さらっと言いましたが、そうです。スマホは買い替え続けていくものなんです。

ある日突然スマホなしの生活に切り替えられるかといえば99%の人が拒否反応を示すでしょう。それくらいスマホは私たちの生活の一部になっています。

この事実に無理にあらがっても効率や生活の質を落とすだけなので、素直に受け入れるしかありません。そのうえで快適にスマホを使い続けていくには、端末の定期的な買い替えが必要です。

とはいえ、最近は端末性能の向上も著しいので、ガジェオタ以外の普通の人はどんなに早くても2年、頑張って4年程度のサイクルで十分でしょう。

大事なのはそのサイクルで如何にコスパよく、快適なスマホライフを送るかという点です。その際のポイントが端末を回線と切り離して購入することです。携帯ショップで大手キャリア回線とのセットで買ってはいけません。

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